TYPEFACE


2008/10/30

リア・ディゾン2

どうも、小林です。
前回はあまりにも実のない話をしてしまったので、
今回は真面目な話をさせていただきます。

長くなりますがご了承下さい。


今週末から、「レッドクリフ」という映画が公開されます。
この映画は、中国の三国志演義という話の一部を映画化したものなのですが、
だいぶ前に、この場を借りて私の愛読書、いや人生のバイブルは横山光輝先生の「三国志」だとお伝えしましたが、その影響で三国志は大好きなのです(横山光輝先生の漫画しか読んだ事はありませんが)。

この三国志からは本当に色々なことを学ばさせていただきました。
その中でも特に印象的なものは、何をするにも「人」が大切だという事。
そして、その「人」を繋げるものこそ「徳」であるということ。
また、その徳の中でも「仁」こそが最高の徳目であるということ。

「仁」とは、簡単に言えば「人を思いやること」です。
三国志の話でこんな話があります(記憶がうろ覚えですが)。


劉備玄徳(りゅうび・げんとく)という武将がいました。
そして、彼の配下の一人に、徐庶(じょしょ)という武将がいました。

徐庶はとても有能な武将でしたが、母親を敵の国の捕虜にされ、
泣く泣く敵の国に遣えなければいけなくなります。
しかし、徐庶は劉備軍の戦略や軍事状況など重要な情報を知っているので、敵に遣えるなどもっての他です。それこそ劉備軍の命取りになりかねません。

他の武将は、徐庶の母親は見捨てて、このまま徐庶を我が軍に従えておくべきだ、と助言しますが、劉備はそれに激怒します。
劉備は、母親を大事にしている徐庶の気持ちを理解し、彼を惜しみながらも送り出す決意をするのです。
たとえそれが命取りになろうとも。

送り出す際、徐庶のために別れの宴を盛大に開きました(数多くいる武将の一人にすぎないのに!)。
それでも別れを惜しんだ劉備は、徐庶の敵国への旅路を、可能な限り付き添うのです。
その待遇にえらく感激した徐庶は、自分よりも優秀な人物を劉備に紹介します。
その人物こそ、三国志史上、最も優秀な軍師と唄われた「諸葛亮孔明(しょかつりょう・こうめい)」です。

また、この徐庶は敵の下で遣えることになっても、劉備への恩を忘れる事はありませんでした。
映画「レッドクリフ」で取り上げられる「赤壁の戦い」でも、徐庶の劉備への恩が、劉備軍勝利へ一役買う事になります。

この劉備という武将は、取り立てて優秀な人間ではありません。
しかし彼の回りには、いつでも優秀な仲間がおりました。
その仲間達を繋げたものこそ、劉備の「人を思いやる気持ち」だったのです。

ですので、「人を思いやる気持ち」は大事だなぁとつくづく思うのですが、
そう簡単に人を思いやることはできません。
ひとりよがりの思いやりでは迷惑なだけなのです。ここが実に難しい。

ですが、僕の回りをウロチョロしてくれる友人モロモロには、
出来る限りの「仁」を行えればと思います。

だから、マスコミがなんと言おうと、
僕はポイしたりしないよ、リア。


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