TYPEFACE


2009/05/18

第5回 映画バカ一代

どうも、小林です。

五回目を迎えた、映画から人生哲学を学ぶ企画「映画バカ一代」。
今回題材にする映画は、『青い春』です。


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※原作は松本大洋の漫画です

簡単に言えば、「不良」映画です。
でも、喧嘩ばっかりしてる不良映画ではなく、
どこか虚無感みたいなのが全体に滲み出ていて、
不良の醍醐味ってこういう事じゃないかな、
と思わされます。

僕が生まれた地域は、
『クローズ』のモデルとなった高校が隣の地域にあったので、
それなりに不良が大勢おりましたが、とっても良くしてもらいました(とくに先輩方)。
もちろん中には嫌いな人もいましたが、
世間で不良と呼ばれてた人達はなんだかんだでみんないい人だったし、
一緒にいて楽しかったです。

そんな中で思ったのが、
不良ってとってもナイーブな生き物なんだと思いました。
目標とか、特技とか、頭がいいとか、女の子にめちゃめちゃもてるとか、
本当に自分に自信が持てる物があれば、
不良なんてならないんだと思います。

夢や自信もなく、自分を表現する事も苦手で、
ただなんとなく生きている、そんな殺伐した思春期という名の青い春が、
ナイーブ君達を不良に走らせるんですね!
う〜ん甘酸っぱい!!
といっても、理由も無い暴力を肯定している訳ではありません。

やっぱり不良にもカッコ良いのと悪いのがいて、
個人的に断然カッコいいと思うのは、下記条件に当てはまる不良です。

・一匹狼(あまり仲間内でつるみたがらない)
・コンビニの前でたむろって馬鹿笑いしない
・ちょっと寂しさを感じる
・でもユーモアのセンスはある
・以外と読書とか好き
・クラスのさえない連中にもなんとなくしゃべる

でも、やっぱり一番大事なのは虚無感とナイーブさです。
うん。


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※そんなキャラを具現化したのが、 今回の「青い春」での九條役、松田龍平。

とにかく、こんなに屋上に行きたくなる映画はありません。
今回この映画で学んだ哲学は、

「青春は、舐めつくしたドロップの気持ち」


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