TYPEFACE


2011/01/31

ワンピースについて小林が語っています vol.3

伝統工芸職人の街といえば、
ウォーターセブンもそうですよ、マミさん!
どうも小林です。
今回もワンピースについて熱く語ります。

前回、名作・ドラゴンボールを引き合いに
ワンピース=バトル漫画という事を熱く語りましたが、
今回も引き続きバトル漫画というベクトルで焦点を当てていきます。

今回もドラゴンボールを引き合いに出して恐縮なんですが、
実はこのワンピース、ドラゴンボールには無い重要な概念が含まれています。

それは、「完全なまでの死」という存在。



※現実世界ではゾンビにはならないよ

そう、このワンピースの話には、子供向けの少年漫画には珍しく、
「死」という概念がしっかりと存在します。

漫画を読まない方には「はあ?」と思う方もいるかもしれませんが、
ドラゴンボールなどのバトル漫画の世界では、現実世界で死んでも、
色んな理由で死者を蘇らせる事ができます。
というかあの世で修行してたりします(すげえ)。

なんでも願いを聞いてくれる不思議な龍がいたり、
機械の体になって蘇ったり、他人の体に乗り移ったり、
死ぬ予定でないから生き返って霊界探偵になったりと、
けっこうなんでもアリの世界です。

僕はこれが許せません。

というのも、戦いに負けて死んでも、
生き返ってしまうのなら、その戦いに真剣味が欠けてしまうからです。
仲間が死んでも結局最後は生き返るんだろ! と残念な気持ちになります。

しかし、ワンピースは非情ともいえます。
敗北はすぐ死に繋がります。
もし守りたい人がいるのであれば、自分の負けはその守りたい人も守れない、
という最悪な自体を引き起こします。
つまり、弱さ=死なんです。

主人公のルフィ、
物語の前半では根性とポテンシャルで敵を辛くも倒していきますが、
中盤に入るにつれ雲行きが怪しくなります。
それは「物語中の最強クラスのキャラ達を中盤に出現させる」という
前回説明した手法にも繋がってくるのですが、
この最強クラスのキャラ達には根性とポテンシャルでは通用しないのです。

その時、何が起こるか。

無情にも、完璧な敗北を叩き付けられます。
しかも一度だけではありません。
その度に大切な物を失います。
その度に無常感に襲われます。
そしてついに。。。

ここまで徹底的に「主人公の敗北」を描いた漫画は
なかなかないのでしょうか。
あ、ひとつだけ思いつきました。
某バスケット漫画。
ワンピースはこの漫画からも
色々な物を受け継いでいるのではないでしょうか。

その話はまた次回!


次回につづく〜


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※ワンピースのキャラでこの人だけは例外。
特殊な能力のおかげで、『一度だけ』生き返れました。
ガイコツになっちゃったけど。


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